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便秘のタイプ別の原因

考える女性

ビフィズス菌や乳酸桿菌、乳酸球菌などの善玉菌には整腸作用があることが認められています。そのため、便秘に悩む人が便通改善を目的として、ヨーグルトや善玉菌サプリを摂取することがあると思います。

実際に、特定のビフィズス菌を継続的に摂った結果、排便の回数や量が上がったという研究データがあります。

ここでは、基本的な便秘の種類と原因を紹介します。自分がどのタイプの便秘なのかを知ることで、適切な対策をこうじることができるようになります。ぜひ参考にしてください。

直腸性便秘

直腸性便秘とは、大腸のさいごの部分にある直腸がうまく働かないことが原因で起こる便秘です。

胃と小腸で栄養を吸収された食べ物のカスは、大腸で水分を吸収されてウンチになります。大腸は、入口部分の盲腸、上に向かう上行結腸、横に伸びる横行結腸、下へ向かう下行結腸、そして直腸と続きます。

食べ物カスは、この中をぜんどう運動によって運ばれて、その過程で水分が失われていき、最終的に固形になり排出されます。直腸の下には肛門があり、便の排出を担っています。

ウンチを出すには、ウンチが直腸にきたときに直腸が反応しなくてはいけません。ある程度の量の便が直腸に達すると、腸壁がそれを感知して脳に信号を送ります。その結果、便意が生じます。

直腸性便秘は、この直腸の反応がうまく機能しなくなり、便意を感じなくなることで起こります。

その理由は、何らかの疾患であることもありますが、多くの場合は「鈍感」です。トイレやおならを我慢することで、直腸の反応が鈍くなってしまい、排泄しなければいけない状態になっても信号がうまく送られなくなるのです。

というわけで、便意を感じたらすぐにトイレに行く、便意を感じなくても毎日決まった時間に便器に座る時間をつくる、などの方法をふだんから実践しておくことが大事です。

トイレをガマンするというのは、仕事や家事などで忙しい人には当然のことと思われている可能性がありますが、健康を考えたときには絶対にしてはいけないことのひとつです。

排泄というのは生き物の重要なカラダの働きのひとつであり、腐敗した食べ物カスや有害物質を腸内に長くとどめるという行為は非常にキケンです。

便意というのはすぐ消えてしまうことがあり、軽視されがちですが、健康や便秘解消を考えた場合、できるかぎり便意をもよおしたらすぐにトイレに向かうという習慣をつけることをオススメします。

けいれん性便秘

けいれん性便秘とは、ストレスなどによって腸管の収縮が強まることによって腸の一部が絞られた状態になり、そこを便が通りにくくなることで起こる便秘です。特に男性に多いようです。

便は、ぜんどう運動という腸の筋肉の動きによって押し出されて直腸へと運ばれますが、この動きが正常におこなわれない場合、便秘や下痢になります。便の移動が遅ければ便秘、早ければ下痢になります。

そして、ぜんどう運動はマイスナー神経叢とアウエルバッハ神経叢によってコントロールされており、これらの神経叢は自律神経に支配されています。

自律神経とは、意識に関係なく働く神経のことで、活動的なときに優位になる交感神経と、安静時に優位になる副交感神経とが互いにバランスをとりながら機能しています。

強いストレスを感じると自律神経が乱れて、ぜんどう運動が強すぎる状態になることがあります。その結果、腸の一部がしまり、そこをウンチが通れずとどこおってしまうということが起こるのです。

同じくぜんどう運動が強すぎる場合でも、腸がしまることで便がギューッと押し出されることがあります。そうなると十分に水分が吸収される前に直腸にウンチが到達してしまい、下痢になります。

このような理由から、ストレスを受けて便秘になる人というのは、便秘と下痢を繰り返す傾向があります。どちらも原因はストレスなので、できるだけストレスを受けない、受けても緩和できる環境をつくることが大切です。

といっても、わかっていても防げないのがストレス。ですので、受けてしまったストレスを緩和するために、自宅にいる時間や趣味の時間、友人との時間などを楽しく過ごすことが大事かもしれません。

弛緩性便秘

弛緩性便秘とは、腸のぜんどう運動が弱ってしまい、便がスムーズに移動しないために起こる便秘です。ストレスの影響でぜんどう運動が強くなりすぎる、けいれん性便秘とは反対のパターンです。

弛緩性便秘のおもな原因は、便秘薬(下剤)です。下剤は、それに含まれるセンナやアロエ、ダイオウ、ピコスルファートナトリウムなどの刺激性成分が、腸管を刺激することでぜんどう運動を強くして、排便を促進します。

一時的な排便困難には有効ですが、常用すると習慣性がついてしまい、だんだんと腸が刺激に対して鈍感になってしまいます

徐々に、より強い刺激がなくては正常なぜんどう運動がおこなわれない状態になり、最悪の場合、腸が自然とぜんどう運動をおこなうことができない、重度の便秘になってしまう可能性があります。

下剤の服用は、生理前や旅行時など、どうしてもウンチが出ないときや排便のタイミングをコントロールしたいときに使うのは良いですが、そればかりに頼るようになってはいけません。

もしいま便秘薬を常用してしまっている場合は、まず自力で排便する習慣をつけることが大事です。食生活や生活習慣を見直す、毎日決まった時間にトイレに行くなど、行動から変えていきましょう。

また、下剤の使用は最低限にとどめたり、だんだんと服用量を減らしたりして、自律的な排便をおこなえるように努力するべきです。

重度の便秘の場合、腸内が有害物質によって悪い状態になっている可能性があります。生活習慣の改善だけでは腸内環境が整わない可能性もあるので、善玉菌サプリの摂取などで積極的に善玉菌を増やす必要もあります。

弛緩性便秘は、特に女性や高齢者に多い便秘です。筋力の低下でうまく便を排出できないということもあるので、日ごろから適度な運動をおこなうことも、便通改善に役立つかもしれません。

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